Twitterより転載

考えてみればドゥルーズ・ガタリの戦争機械は、ヘーゲル・バタイユの絶対的否定性を彼らなりに具象化したものなのかも知れないが、そこにはアナーキズム的などうしようもなさが存するのは否めない。むしろ共産党こそ戦争機械である、と、アルチュセールなら…

旧ブログより

・主題論とは目的論でもある。だがテクストの完結性とは、一定の制限内におけるそれだ。現実は常にテクストと共在しており、テクストの存在しない現実世界は存在しないから。それは想像力も人間に与えられた重要な機能であり、想像力が全く欠如した人間は、…

Facebookより転載集

✳︎ ツイッターで回ってきた、後藤健二氏の写真。授業風景だろうか。 「差別をしない」 「尊い命である」 この生き生きとした心を、多くの人々が、共有できますように。 ✳︎ 数千年の文明の歴史をへて、まだ、命の尊厳すら護ることのできない、我々である。 こ…

禁色

・音楽と物語への禁色。「色」は性的なものを表現する比喩として働いてきた。音楽も物語も「色物」である。対立する概念が、黒白。モノトーン。一神教に一般に見られるが、性的なものーこの世のものー民衆的なものへの態度の変化に応じて、宗教の世界に「色…

雑 感 141030

秋が、生き急ぐ人の嘆息のように深まり、濃い色彩は柔らかな日差しを受けて、益々、安らぎのうちに、枯れゆく世界を瑞々しくする。頰を撫ぜる風の、溌溂とした冷温は既に、終焉のなかに芽吹きを守る季節が道の先に佇んでいることに、一種の覚悟を迫る、よそ…

随 想 6

・志位和夫「綱領教室」第三巻、民主主義革命路線の解説。<安保>と<大企業支配>が日本民主主義の二つの異常をなしているという分析は直観的に理解し易いが、これを理論的に証明するとなるとそう容易ではない。そもそも民主主義革命が必要である民主主義…

随 想 6

・志位和夫「綱領教室」第三巻、民主主義革命路線の解説。<安保廃棄>と<大企業支配>が日本民主主義の二つの異常をなしているという分析は直観的に理解し易いが、これを理論的に証明するとなるとそう容易ではない。そもそも民主主義革命が必要である民主…

随 想 5 

・ルイ・アルチュセール「資本論を読む」「マルクスのために」「哲学について」今村仁司「アルチュセール」「アルチュセール全哲学」amazonより届く。 ・資本主義の一元化作用は凄まじい。政治も文化も、上部構造の秩序にまで一元性を貫徹し、資本の運動に従…

随 想 5 

・ルイ・アルチュセール「資本論を読む」「マルクスのために」「哲学について」今村仁司「アルチュセール」「アルチュセール全哲学」amazonより届く。 ・資本主義の一元化作用は凄まじい。政治も文化も、上部構造の秩序にまで一元性を貫徹し、資本の運動に従…

随 想 4  (歴史的必然性と未来)

(未来社会論学習の前段として) 「未来社会論」は日本において、「民主主義革命論」とは連関のうちに一定の区別を置き、「社会主義・共産主義」社会論の呼称として用いられる。「社会主義・共産主義」とは、分配方式の区別を中心とした伝統的なマルクス=レ…

随 想 3

・第五章 社会主義・共産主義の社会を目指して (志位和夫「綱領教室」第三巻) 新しい未来社会論の意義と構成について 世界の資本主義の矛盾とその根源 社会主義的変革の中心は何かー「生産手段の社会化」 未来社会論の豊かで壮大な内容について 社会主義・…

随 想 2

・決して多いとは言い難い中上健次のテクストのうちで私にとって特に感慨深いのは、「近代日本文学の金字塔」などと称揚される事の多い「秋幸三部作」ではなく、「化粧」「熊野集」「千年の愉楽」「奇蹟」といった短編連作の系列である。「秋幸三部作」には…

随 想 1

・講師資格試験の対策準備会に県委員会事務所へ赴く。参加者6名。前年までの出題を例に回答の要点の解説を受ける。 ・綱領は現在の日本政治の主要問題として、アメリカと大企業という二つの政治的実体に日本政治が重い規定を受けている事実を指摘している。…

備忘録

・何かと忙しない時代である。日本は大きな転換期を迎えているし、志位委員長が言うように、自民党政治の総決算が迫られている状況であるだろう。国会の様子を見ると、既に国民からの支持を失った第三勢力が、気の抜けた馴れ合い政治を続けてはいるが、時代…

10.11アピールウォーク告知

はてなブログ再開

はてなブログを再開します。

テスト

テスト

はてな版の休止と、tumblr版の開始

気分転換のため、しばらく、tumblrをメインに使用します。 http://akacanaria.tumblr.com/ になります。

返信

共同幻想論は長年積読してありまして、手つかずのままで恐縮なのですが、イデオロギーと吉本のいう三つの幻想領域は近い所にあるようですね。同一である訳ではないでしょうが。マルクス主義は経済的下部構造に何らかの程度において規定されるものとしての上…

イデオロギーについての雑感

バイアスとイデオロギーは異なる。バイアスは先入観、偏りを意味する。先入観とは、真理を覆い隠す誤った前提的知識の謂であろう。だがどんな知識も、何らかの先入観から始まるのであり、真理は直接に獲得できず、知識の深化の果てに想定されうるような何か…

目的論について

ポストモダニズムの興隆以降の目的論の否定の論調の弊害は、実に大きなものである。宗教批判の歴史的な核心は、ここにこそ存するとさえいいうるかも知れない。感動、という精神的・身体的現象は、瞬時的な脳への刺激に歪曲・還元される。だが実際は、これは…

近況

ジャン=ジャック・ルソー「社会契約論」を読んでいる。読みながら、<民主主義>への情熱が華々しかったであろう当時のフランスについて思いを馳せる。どんな流行も、それが本質的なものに根ざしている場合には世界を動かし、変化させる。そういう生き生き…

ドグマテイック・ラデイカル・イデオロギーズ

全否定の試み、きたるべき黎明のための 危機はわたしの属性である(十月の詩ー田村隆一) 1. 「現代詩」は今どんな状況にあるのか。「現代詩手帖」などのバックナンバーを並べて少し眺めてみるなら、いつも「現代詩の危機」「詩の危機」が謂われてきたこと…

弁証法とはなにか 1

「こうしん君、弁証法って何なの。よく聞くけど、難しそう」「うん。弁証法は、むずかしいよ。ぼくにもわからない、あんまり」こうしん君はコーヒーを啜りながら、肩を竦めてみせた。「ただ、あんまり、分かっている人は、いないんだよ。だから、とりあえず…

近況

よく晴れた日です。雪と青空の対照がうつくしい。のんびりと休日を過ごしています。 最近は、「現代詩フォーラム」に、実に無責任な調子で散文を書いて投稿しています。内容は、マルクス主義の概観。といっても、ほんの触り程度の纏めに過ぎません。東欧・ソ…

ひとつの洗礼式

2010年12月19日(日曜日)、クリスマス礼拝のなかで、洗礼式が執行されました。わたしの教会は家から徒歩3分程のところに所在し、併設された幼稚園を、わたしは26年前に卒園していました。そのあと、2年ほどは、教会学校に通っていました。当日…

受洗を控えて 2

雪が降り、少しづつ積もってゆく。おそらくパレスチナの地に雪は降らないだろうが、わたしの身勝手な想像の中で、イエス・キリストの十字架は、雪の中に屹立している。純白の雪を染め抜く血飛沫は、我々の罪の深さを証して余りあるだろう。その血飛沫がまた…

受洗を控えて 1

プロテスタントの教会に通い始めて一年がたち、翌月に洗礼式を控えている。聖書通読はなかなか捗らない。まだ受洗には準備が足りないようにも思われ、申し訳ないような気持ちでいる。洗礼を薦めて下さった牧師、ご承認頂いた教会員のみなさんには、感謝の言…

感 受 性

最近、気になっているよく判らない概念に、「感受性」というものがある。様々な現実的な出来事や、芸術作品に接して、敏感に心が反応する人のことを、「感受性が高い」と、いったりする。よく似た使われ方をする言葉には、「感性」といったものがある。どう…

備 忘

文学とは何だろう、文学者とはなんだろうか、と、思う。わたしの場合、信仰と学問との狭間において、それを問いかけている。聖書には全てが書かれているから、祈りながらその言葉に身を委ねればそれでいい、という考えは、おそらく正しい。信仰を志すものと…