文学

 気晴らしにワインを飲んでいる。

 赤い国産の安酒です。

文学とは何だったのだろう。わたしは現在書かれているものの殆どに関心が向かない。

それが、よいことだとは思っていません。

中上健次とは何だったのだろう。

小野十三郎とか、谷川雁とか、荒地の面々。吉本隆明はまだご存命だが。

大西巨人も生きている。埴谷雄高・・・

かれらは皆、文学者と呼ぶに足るけれども、文学そのものが目的だったのではない。

文学とは手段であった筈。

心に訴えかける、という。