理念と実体、自民党綱領と現実の自民党政治

ある対象を知るとは、その概念を正しく持つ事である。自民党を知るとは、自民党に関する雑多な様々な知を正しく整理し、その形式・現象を通じて内容・本質を把握する事である。自民党に関して我々は様々な知識を獲得できるが、自民党そのものを知るためには、その主張と共に具体的な政策とその結果とが基本的な資料となる。

自民党の最新の綱領とその解説。

平成22年(2010年)綱領

現状認識
 我が党は、「反共産・社会主義、反独裁・統制的統治」と「日本らしい日本の確立」―の2つを目的とし、「政治は国民のもの」との原点に立ち立党された。平成元年のベルリンの壁の崩壊、平成3年のソ連邦の解体は、この目的の1つが達成されたという意味で、我が党の勝利でもあった。

自民党の最新の綱領はこのように、輝かしい共産主義への勝利の宣言から始まる。