2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

意味について

意味について問うというともすれば古風な振る舞いをわたしは自分に禁ずることができない。色々な声が聴こえる。曰く、「意味などというものは幻想に過ぎない。そんなものは忘れてしまいなさい」「意味について問うとおかしくなるよ」「無意味こそが我々の出…

視座

信仰と生活、政治と宗教、芸術と信仰、芸術と政治、また、生活と政治、生活と芸術。こういう様々な組み合わせにおいてあたらしい視座を求めたい。それらは本来統合されていた何か、です。分化発展はある限界点に達しています。そこでそれらの間における関係…

共有すること、鮎川信夫

想像力は、たんに作家の制作上において問題になるものではありません。 読み、あるいは総じて受容する過程においてもやはり想像力が求められます。芸術作品の現象は、作品をめぐる様々な精神的な営みの交錯をなしています。そこにおいて、作品が受容者と出会…

鮎川信夫の詩とともに

この現在において、鮎川信夫の詩を読むということは、どういうことなのだろうかと、自問をする。 「戦後」という時代は終焉したものと云われて、もう長い年月が経っているが、それではこの、戦後詩の典型をなした詩群の価値は失われていると云えるでしょうか…

希望について

<希望は運命の如きものである。><人生は運命であるように、人生は希望である。運命的な存在である人間にとって生きていることは希望を持っていることである。> <決して失われることのないものが本来の希望である。><愛もまた運命ではないか。運命が必…

信仰、芸術、詩、実践

信仰とは何でしょう。それが、いまの私の課題の一つを成しているように感じます。わたしには、芸術も詩も、信仰においてはじめて、その意義に目覚めるというような予感があります。 それらは本来、一つのものであって、おなじ心の場所から来たるものではない…

吉本隆明 語る NHK教育 ETV特集

わたしが吉本隆明の作品に触れたのは、1996年の前後だったと思います。 「固有時との対話」「転位のための十篇」等に収められた詩篇を読んで、震撼をさせられました。現在でも、折にふれて読み返す詩人です。論客としてよりも、詩人としての吉本の印象が…

疑念と憧憬と

日本共産党の党員数が飛躍的に伸長しているという。 ほぼ四半世紀、いやそれ以上の期間にわたって見られなかった現象である。 赤旗を購読している私の許へも、日本共産党の町議会議員の方がみえられて、PR用のDVDを下さった。 この町では町議が毎日赤旗…