2015-01-01から1年間の記事一覧

09272015

Cahier09272015 ヘーゲル大論理学の体系的理解。各章の相互関係を整理すること。 マルクス資本論の学習。哲学的論理による資本主義概念とマルクスの経済学的論理における資本主義概念とを峻別する必要が有る。マルクスの立場は体系的というよりも体系性批判…

【唯物論と信仰】 唯物論は一般に信仰や宗教的世界観を拒絶するし、唯物論を巨悪として拒絶する宗教は非常に多い。だが、ごく自然に捉われなくこの思想史的な推移をみつめるならば、この世界から宗教が根絶される事も、唯物論が根絶される事もありえないだろ…

理念

【理念】理念そのものと、理念の内容とを区別しなくてはならない。理念そのものは絶対理念、絶対精神、神とも換言することが可能である。理念の内容とは、平和であったり幸福であったり、自由であったり愛であったりする。また、理念と目的とも区別されなく…

松本たき子「ママ友は自衛官」(民主文学2015年3月号)を読む 一、 この2015年8月現在、まさに安倍政権は、「戦争立法」と呼ぶべき安全保障関連法案を国会で強引に成立させようと企図している。憲法に明記された日本の平和にとって最大の危機であ…

「平和」とは、一般には国家と国家の間に戦争のない状態を指す。だがこの概念は、勿論、それだけに留まらない豊富な実質を有している。現在までの歴史的形態(生産様式に規定された上部構造としての)における国家にとって本質論的には、戦争はその存在と分…

しかしアドルノとかマルクーゼとか、マルクス主義サイドのヘーゲル解説には、いつも、隔靴掻痒の感がある。たぶん信仰の問題を正面から捉えていないからだと思う。ヘーゲルはすごくオーソドックスに教会の神学に従属していると感じる。観念論的な「概念から…

「正しい」概念とは<真理>の欠片であり、枝葉であるが、同時に真理は思考による探求の最終目的ではあっても、人間の倫理的な最終目的ではない。倫理性は思考を含む全ての人間活動を貫徹する最終審級であって、あらゆる概念について正しさが要求される自然…

* 「真理」とは一般的には森羅万象の第一原理である。第一ということは、時間的にも空間的にも、あらゆる序列において「第一」であると等しく、また「唯一」の原理でなくてはならない。第一であり唯一であるという点に既に弁証法的矛盾が存する。つまり量的…

✴︎ 徴兵制が日本に実現されるかどうかは、無論まだ分からない。共産党はそれを徹底的に阻止するために活動するのは勿論だが、自民党のなかには徴兵制の実現を目指して公言して憚らない政治家がおり、党内で権力を獲得しているのは、明らかな事実である。だが…

精神 geist

知識の体系性という理念は、宇宙の体系性という前提によるもので、これが大学の学部編成のモデルでもあるのだろうが、勿論、体系的宇宙観に反対する立場もあり、おそらくエピクロスやマルクスのクリナメン概念の系譜もそれだろう。ヘーゲルは自然と対立しつ…

転載

園子温といえば「ジーンズを履いた朔太郎」とも評される現代詩人として活動を始めた鬼才。私は学生の頃、同じく詩人の杉本真維子に彼の第一詩集を紹介され、衝撃を受けた記憶があります。本日付赤旗に、長く国内の朝鮮学校の子供たちと共に戦い、自身、教鞭…

転載

今日は事務所開きに参加、志位さんら国会議員のメッセージを代読、そのご共産党のチラシをポスティング。明日は雨だというし、家に籠って休養させて頂きます。礼拝にも行きたくてなかなか行けない。もう少し落ち着いたら、うまく周ると思うんだけど。ヘーゲ…

Twitterより転載

考えてみればドゥルーズ・ガタリの戦争機械は、ヘーゲル・バタイユの絶対的否定性を彼らなりに具象化したものなのかも知れないが、そこにはアナーキズム的などうしようもなさが存するのは否めない。むしろ共産党こそ戦争機械である、と、アルチュセールなら…

旧ブログより

・主題論とは目的論でもある。だがテクストの完結性とは、一定の制限内におけるそれだ。現実は常にテクストと共在しており、テクストの存在しない現実世界は存在しないから。それは想像力も人間に与えられた重要な機能であり、想像力が全く欠如した人間は、…

Facebookより転載集

✳︎ ツイッターで回ってきた、後藤健二氏の写真。授業風景だろうか。 「差別をしない」 「尊い命である」 この生き生きとした心を、多くの人々が、共有できますように。 ✳︎ 数千年の文明の歴史をへて、まだ、命の尊厳すら護ることのできない、我々である。 こ…

禁色

・音楽と物語への禁色。「色」は性的なものを表現する比喩として働いてきた。音楽も物語も「色物」である。対立する概念が、黒白。モノトーン。一神教に一般に見られるが、性的なものーこの世のものー民衆的なものへの態度の変化に応じて、宗教の世界に「色…