2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

鶴田知也 「べロニカ物語」、

を、町立図書館で読んだ。川村湊は解説で、(中上健次の)「紀州サーガ」に倣って八雲サーガと呼んだらどうか、等、書いているが、これも鶴田知也の「八雲もの」をなすというべき一作である。 けばけばしい脚色は一切ない。この八雲の地に、野生のべロニカが…

おはよう、おやすみ

夜勤明け。今朝は幾分過ごしやすい天気です。まだ早朝は肌寒かった。いつも夜が明けていくのを、道端にすわりこんで煙草を吸いながら眺めています。空の色調の移り変わりがうつくしい。そういえば子供の頃、海沿いの国道を走る自動車のなかから暮れてゆく海…

呟き

しかし、暑い日です、夜勤明けで今夜も夜勤だから、眠らなくてはならないのだが、この暑さではうまく眠ることができない。iTunesから、村治佳織のクラシックギターが流れている、サティが心地よい、ピアノのような重さがなくて子守唄には丁度よい。音楽はい…

読書

町立図書館にて、鶴田知也、佐藤泰志、それにアイヌに関連する社会学のテクスト等、目を通す。雨、風は湿っているが心地よい。図書館はこの町にはめずらしく現代的な佇まいをしていて、その中にいても外で煙草を吸っていても気分が和らぐ。雨が、図書館前の…

稀薄な関係性の、やはり絶対性であること、等

わたしは北海道の南の半島部で生まれ育った。 18歳で初めて北海道を離れ、東京の一隅で暮らすことになったのだが、その時期の青年にはけして珍しくないことだが、成人する前後というのは、自分の置かれてきた境遇に悩み、迷うようなことがあった。たとえば…

鶴田知也をよみながら

鶴田知也「コシャマイン記」、それに幾つかの短編やエッセイ等に目を通す。鶴田は1902年、福岡県に生まれ、(現在の)東京神学大学在学中の1922年以来、この八雲をたびたび訪れているようだ。幼い時からその存在は知っていたが、作品に目を通したこ…

自問のための、memo

ある種の時代的な風潮のなかにおいては、それがアナクロニスムの響きを有してしまわざるをえないことは覚悟の上で、わたしには敢えて用いてみたい幾つかの言葉がある。 理想、というのがそれだし、マルクス、共産党/共産主義、マルクス主義というのがそれで…

最近のニュースで、

気がかりだったのは、マイケル・ジャクソンの訃報、選挙関連のものかしら。 マイケル、わたしは「Human Nature」という曲がなんといってもお気に入りだった。 それに、やはり「we are the world」です。 どちらも素晴らしいの一言に尽きる。スリラー、は、小…

久しぶりに、

ブログを書いてみる 最近読んでいるのは、マクグラス、アリストテレス、倉田百三。 倉田百三は存外に面白かった。どうしていままで読まなかったかと後悔させられた。おそらく第二次大戦中の政治的態度の問題から、余り読まれなくなったのではないか、と、推…